Nikkei IT-PLUS - 宋文洲の単刀直入 -
社会貢献うたうIT経営者の偽善――過労自殺が語る業界の労働事情ビジネス-最新ニュース
『あなたには1カ月で159時間も残業をする生活が想像できますか。毎日午前9時に出社し翌日午前1時半に退社して、その7時間半後にまた会社に来ていることになります。毎日こんなことを続けると人間はどうなるでしょうか。
過労死はもう死語になったかと思ったらそうではありません。いまだに過労を苦に自殺してしまう方がいる業界があります。それは生き残りがかかっている古い業界ではなく、なんと「変化」と「効率」を謳(うた)い文句にしているIT業界です』
全引用はしないけど、全面的に賛成。
自分は、社会貢献とは名ばかりの偽善/違法企業を辞めないのは、それ自体が罪だと思ってる。
てことで、前の会社を辞めて6月末で転職した。それだけじゃないけど、そこは大きい。
この業界自体がもう客も含めて構造が腐りきっててるから、今回の転職で駄目ならこの業界は見捨てて出て行きたいところだけど、今はもう一踏ん張り、頑張ってみますかね。
残業って点で書くと、残業が多いのは(現時点では)まだ仕方ない面もあるとして、「朝は時間通りに来なさい、ちゃんと来ないと給与を減らします。でもいくら残業しても一切残業代は払いません」なんて、矛盾だらけのやりたい放題な会社ばかり。
そもそも給与が固定で勤怠があること自体、おかしいというか、裁判になったら負ける。確か、年俸制の場合はフレックス制度を導入していれば残業代を出さなくても裁判で会社が勝てたはず。
かといって完全フレックスなんかにすると、責任を果たさないくせに自由だけ謳歌するような奴が出てくるわけだけど、そんな奴はクビにすればいい。特別な事情がない限り、たいていは会社に不利益しかもたらさないような人。
常識的な人間なら、「朝10時ぐらいには出社しとかないとチームやお客さんに迷惑をかけちゃうな」なんて考えるものだし、その上で、体調が悪いときは無理せずゆっくり出社するとか、残業が続いた時の谷間は たまには昼過ぎに帰ってしっかり休むとか、常識の範囲内で与えられた「自由」を利用するものだよね。
フレックスにすれば、かえって楽することだけ考えてる人間(の一部)を判別しやすくなる。
ま、この業界が「コンピュータの知識がなくても全然大丈夫ですよ~」なんて触れ込みで、夢を持って入ってきたコンピュータ素人を こき使った挙げ句使い捨てにしてるとか(コンピュータのことを知らないのなら、その分相当なセンス・やる気・根気・勉強意欲が必要なんだが、その適性さえチェックされない)、この業界が落ちきってる理由はここには書ききれないほど山のようにあるんだけど、それが一向に改善されないって点に関しては、自分たち従業員にも責任があるんだな。
経営者とか他人を責めるのは簡単だけど、果たして自分はどうなのか、それを考えないとね。
駄目な会社だと思ったら、まず内部で改善を訴える。
それでも駄目なら出て行く。じゃないと、淘汰は進まない。
会社の器=経営者。
器の小さい会社で努力するよりは、より器の大きい会社で努力したいものです。
# 自分の器が小さいのに器の大きな会社やポストを目指してしまうと、
# その時は自分が邪魔者になってしまうという罠もあるか^^;
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日経ビジネス オンライン - 宋文洲の傍目八目
日経ビジネス オンライン - 宋文洲の傍目八目 - 「密告」は美徳ではありませんか
『■ 不正を正す行為は不道徳?
美徳とは何なのでしょうか。組織の不法行為を認識したら、それを正すために当局に知らせるということは、道にかなった行為なのではないでしょうか。そもそも、社会に根ざす企業ならば、当然果たすべき基本的責務です。
社員に不正の隠蔽を強要することは、不正を犯した上に、さらにその事実を握りつぶすのですから、罪を上塗りしたことになります。
「組織の犯罪を隠すべき」というのは日本人の美徳でしょうか。
目の前の違法行為を見ないふりするのは日本人の美徳でしょうか』
中国人の宋さんの方が日本人の美徳をよく理解してる。
恥じ入るばかり。
夏のはぶにっき - 脱、人月商売のこと
『例えば、だから客先常駐は基本的にはないです。必要ならお客様が嫌がっても常駐しますが、不要なときは持ち帰って作業しています。不要なら事務所にも出てくる必要はありません。自宅で自分のペースでやってもらってます。但し顔を合わせないといけないことが判っていて、面倒くさいからといって事務所に来ない人間には用はありません。それはチームではないからです。このような体制ですからコアタイムもありません。1日1時間しか作業しなくても構いませんし、乗ってるときには20時間やろうがそれは自由です。チームとして他のメンバーに不安を与えなければOKです。調子が悪かったら勝手に休日にしても構いません。副業(コミッタとか執筆とか)も自由です。みんな大人なんだから、やるべきことをやるべき時までにしっかりとやればいいのです。出来なければ給料がもらえないだけの話です。そんなのは当然です。結果を出すのがプロなのですから』