Kazutake Box - ピーターの法則とは?
『それではまず、「ピーターの法則」とはどういう法則か?といえば、それは次のわずか2行ほどで表現できる短いものです。(以下すべての引用は田中融二氏の訳された日本語版からします)
<ピーターの法則>
階層社会にあっては、その構成員は(各自の器量に応じて)それぞれ無能のレベルに達する傾向がある。
(同書P25より)
たったこれだけです。これが、数学でいう「公理」にあたります。あとは、この「系」にあたるものが少しありますが、それらはこの公理を実際の社会に適用していったときに、見つけることのできるものです。「階層社会とは?」とか「無能のレベルとは?」とかの疑問は当然でてくるでしょうが、それをこれからくわしく解説していくのが、この文章の目的でもあります。この「ピーターの法則」の発見をもって「階層社会学」(こういう学問があればの話しですが)のはじまりになります。
なお、<ピーターの法則>からすぐに導きだされる<系>として(同書P28より)
<系1>
時がたつに従って、階層社会のすべてのポストは、その責任を全うしえない従業員(構成員)によって占められるようになる傾向がある。
<系2>
仕事は、まだ無能のレベルに達していない従業員(構成員)によって遂行される。
というのがあります。これらは<ピーターの法則>を応用していく際にじつに有用な<系>です』
これは興味深い。いろんな意味で。
似たようなことはよく考えるのだが、こうスッキリと言い切られてしまうと、
持論との摺り合わせやなんかで また考え始めてしまう^^;
自分もこの法則にハマってしまうのか。
足掻けばどうにかなるものなのか。
「各自の器量」とやらがキーですな。
知らんぷりはしていられない法則。
むぅ。