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「よい会社」に「よいヒト」が育つ

投稿者:barukichi
投稿日時:2006-12-22 - 23:42:29
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常盤文克の「新・日本型経営を探る」 - 「よい会社」に「よいヒト」が育つ

『ここで、ヒトがなぜ仕事をするのかを改めて考えてみましょう。ヒトは誰もが自分なりの夢や志、目標を持っています。これを実現しようと前向きにチャレンジするとき、ヒトは仕事に打ち込みます。そこで、このような社員の前向きな気持ちを評価し、やる気を起こさせる環境や仕組みをつくっておかないと、せっかくのヒトの能力を十分に引き出せません』

『ヒトを組織論や人材管理、人事評価といった理屈や仕組みで縛るような、つまらない「理」だけのマネジメントでは、ヒトは前向きな気持ちになりません。むしろ、夢や志のような心の中にある内発的なものを大切にして、それを時間をかけて育んでいくような「情」のマネジメントが求められているのではないでしょうか。「情理を尽くす」という言葉があるように、やはり情と理が1つになってこそ、本当にいい人材が育つのです』


自分の持論に、「経営とは会社を育てること、会社を育てるとは人を育てること」というのがある。
会社=人が育つ場というもので、経営陣・管理者は自らも含めた社員全員が育つことのできる土壌を提供しなければならないという考え方。

育つというのは、「時間をあげるから自分で勝手に育ってね」とか「プロジェクトに参加させるから、そこで覚えてね」とかそういうことじゃない。もちろん自力での学習は必須だし、経験する場がなければタダの頭でっかちで終わってしまう。現場でしか覚えられないことがあるし、現場あってこその成長ではある。

でも、ここで書きたいのはそれじゃなくて、人としての成長。

例えば自分が小学生の頃と今と何が変わってるか。確かに自分が変わった大きな転機というのはあるけど、基本的には10歳の頃と今とでそんなに変わってるようには思えないし、大きな転機というのも、自分を変えてくれた人との出会いとかそういうモノであって、20歳の誕生日の朝目覚めたら、なんか凄く成長していた、というものでもない。

結局人間は経験し、失敗し、考え、成功し、喜び、そうやって成長し続けるものであって、会社という1日の大半を過ごす場所がその成長を止めてはいけないと思うんだよね。

そういう意味で、自分としては「よい会社にはよいヒトが育つ」ではなくて、同じ事だろうけど「ヒトを育てている会社がよい会社」と言い換えてみたい。

****
ちゃちな例えで恐縮モノだけど、ストラテジーゲームでちょっと遊んだだけでも色んなことに気づける。敵地に打って出る前に、まずは自身を何とかしないと。

そういうゲームでは、最初の資金は全部内部への投資に使う。強いて言えば、一部は敵の偵察とか政治的なところにも回すが、基本は内部。そこで質量共にトコトン鍛えてから打って出る。質と量は両方大切だけど、どちらかと言えば質になるのかな。量に圧倒的な差がある場合、質に加えて戦略が重要。

これが、最初の育成に失敗してしまうと、育てては潰されという悪循環というか自転車操業というか、そういう状態に陥ってしまって、そのまま長時間プレイしてるうちに疲れてフッと気を抜いた瞬間、負け。だから、その臭いを感じた時点でリセットする。

まぁゲームはゲームであって、上に書いたような育て方をすれば勝つようなバランスに調整されてるわけだがw、プレイするのも無駄ではない。

****
さっき22時ごろに今日の仕事を一段落させて(まだ残ってるから帰ってするが)、Harvard Business Review 2007年1月号で気になってた記事を読んでた。

『「経営者人材」育成論』というタイトルで、ミスミグループ本社 代表取締役・CEOの三枝 匡(さえぐさ ただし)氏へのインタビュー記事。

まぁこのブログでは自分の考えと共鳴する記事ばかり載せてるから、これも褒めちぎるのはもう分かってることだけどw、全文引用したいぐらい賛同。

終電に間に合わなくなるから少しだけの引用にしておくけど、こんな数行だけでなく、全部賛同^^

『危機感は、言葉だけでは生まれません。経営トップが「危機感を持とう」「意識改革しよう」などと口にした時点で、リーダーとして失格だと思います。必要なのはハンズオンの行動と戦略性です。リーダー自らが現場に入り、組織のボトムで問題となっていることを部下のために解決してあげる行動を執拗に取っていく。それに並行して、大きな戦略の絵を描く。その役割をミドルに託すのは、トップの無責任でしかありません。
上司や隣の部署の人たちが悪いと責任を転嫁する人がいる限り、その組織は改革に向けて、エネルギーを束に出来ません。自分にもまずいところがあったと社内の一人一人が気付いて反省した時、初めて組織は改革に向けて動き出します。社内にその「強烈な反省論」の絵を示すのが改革者の最初の仕事です』


経営陣も管理者も、利益を生み出している人たちのサポートなわけです。もちろん経営陣は全体の舵取りもしないといけないし、管理者は舵の方向を見定めて現場の人にアドバイスしてあげないといけないけど、現場の実作業や成長を邪魔する存在であってはいけないと思う。

Harvard Business Reviewは毎月買ってるけど、どちらかというと読めてない方^^;

昔はもっと安かったのに、今は1部2000円。きついw
部数が減ってるのかな。。。良い雑誌なんですよ、これ。

アメリカで発行されてる同名の雑誌を日本語に翻訳したものなんだけど、訳が非常にしっかりしてて、よくある直訳系の文章じゃない。よっぽど出来る人が翻訳してるんだなと思える文章。
今回紹介した記事は元記事の情報が併記されてなかったから、日本語版Harvard Business Reviewの独自取材記事と思われます。




書きすぎたwww
文章見直して校正とかあまりできてないけど、終電なくなるから帰るw
とかいって10分以上校正してるし。でももう帰るw

Comments

あっき~♪ wrote:

まったくその通りだと思う♪今の会社の社長に言い聞かせたい^^
頭から縛り付けられて・・・たぶんこのままだとつぶれると思うw
現に今の社長になってから結構やめていった^^;まあ、ぽくもその一人だけどw
経営者や上司がしっかりしていない会社はもう、うんざりだお><
2006-12-23 01:45:05

barukichi wrote:

経営者も上司も、傍から見てるとやっぱり多忙なんだよね。人間だから何でも知ってるわけでもなければ24時間働き続けられるわけでもないし、読み違いだって失敗だって当然する。
ただ、上に行けば行くほど人間力が大切というか、影響力が大きいだけに優先順位を考えてもらいたいというか、やっぱいろいろ望んでしまうんだよね。自分の給与の上前をはねてるだけのサポートが得られてるかってのも当然考える。
自分も完璧を望んでるわけではなくて、普段からいろいろ会話してお互いが歩み寄らないといけないとは思うんだけど、今までそれが成立したのはほんの数人だね。
ま、いろんな話を聞いてると下から搾取して自分は何も下に返さず好き放題とかいうのも稀なことではないみたいだし、それは論外ということでw
2006-12-27 02:03:31

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