栗原潔のテクノロジー時評Ver2 - プレゼンテクニックと和泉元彌
『で、ダブルブッキングと言えば和泉元彌ですが(強引な話のつなぎだ)、この前のハッスルの試合、一部をとくダネ!で見ただけですが、めちゃくちゃ盛り上がってましたね。blog等で「八百長だ」とか言っている無粋な人がいましたが、これはそういう議論をするものではありません。与えられた枠組みの中で、どうやっておもしろく、かつ、納得がいくシナリオを作ってそれを演じ切れるかというのがプロレスですから(客を楽しませるという点では真剣勝負ですよね)。
そういう意味でいうと和泉元彌はめちゃくちゃ才能あると思いました。やはり、一芸をきわめて人ですから、間の取り方とか表情の作り方とかに人をひきつけるものがあるんでしょう。何よりも感心したのは、明らかにアホなことをやっているのに照れがまったくないということですね。他の人が同じストーリーで同じ試合を「演じても」これだけ受けることはなかったでしょうね。11/16からGyaOで放送するようなので楽しみにしています』
自分はプロレスは全く見ないから、この試合も芸能ニュースでチラリと目にして「アホなことしてるなぁ」と思っただけだったんだけど、途中にある「明らかにアホなことをやっているのに照れがまったくない」ってのはすごく大事なことだと思う。自分も「でも照れてないのはいいね」って思った。
和泉さんも決心する前には色々考えただろうけど、やると決めたからには変に照れを出さず言い訳もせず、きっちり役を演じきる。プロだね。