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MEMO: りそなHD・細谷会長の「極端化」

投稿者:barukichi
投稿日時:2006-03-11 - 15:08:07
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PRESIDENT Online - りそなHD・細谷会長の「極端化」 ファイナルアンサーの輪郭が見えてくる

『まず、前提として重要なのが情報収集だ。(中略)
 そこで私は、フェース・トゥー・フェースで情報を取ることにしている。開示されている数字を追うのではなく、情報の発信源にいる人物を追う。そして、一対一の対話を重ねることによって、通常は知りえない情報を落掌するのである。情報の収集が終わったら、選択肢を設定する。この際に重要なのは、両極端の選択肢を設定するということ。
 たとえば、国鉄改革で言えば、対立軸の一方は現状維持だったから、それを極端にして、「現業官庁への復活」というところまで持っていく。そして、もう一方の軸である分割・民営化は、「完全な営利企業化」まで持っていくのである。
 こうして、意識的に“極端化”した選択肢を設定し、選択の幅を拡張してやると、対立軸の背後に隠れていたものが表に出てくる。A案、B案が何を堅持しようとし、何を変えようとしているのか、いわば蕉風俳諧で言うところの「不易流行」について、おのおのの案がどのようなスタンスを取っているかが明確になるのである。
(中略)
 さて、“極端化”を行ったら、次に行うのは、選択肢の本質を掴み出す作業だ。私は最終的に、三つの選択肢に整理をすることにしているが、それぞれのコンセプトを1行でまとめてみるのである。
 これは、国鉄時代に井手さんから出された宿題だが、たとえば、「明日までに民営とは何かを1行で書いてこい」などと命ぜられる。私は、まさに脳に汗をかく思いで、「二度と赤字を出さない仕組み」という1行を回答する。すると翌日、「分割とは何かを1行で書いてこい」とまた宿題を出される。一晩考えて、「地域のお客様に密着した経営」と答える。
 こうした応酬は、私にすれば思考力の鍛練にほかならなかったが、井手さんは常々「2行、3行では人は説得できない」と助言してくれた。「分割・民営化は儲け主義」といった世論の説得には、改革のエッセンスをシンプルな形で掴まえておくことが一番強いのだと、井手さんは直感していたのだろう』

『人を見る目を養うには、古典と歴史が最良の参考書であり、私もそうした努力を重ねてきたつもりだが、しばしば人を見誤る。見誤りは、往々にして私心があるときに起こるのである。
 では、いかにすれば私心を捨て去ることができるのだろうか? それには、私にりそなの会長就任を勧めてくださったウシオ電機の牛尾治朗会長の言葉が最良の処方箋であろう。
 牛尾さんは常々、「世の中のこと、地球のことを、日に30分でいいから考えろ」とおっしゃっている。私はアドバイスの採否に迷ったり、思考に行き詰まったりすると、いつもこの言葉を思い出し、この選択が世の中のため、地球のためになるのかと自問してみる。すると不思議に、思考は私心を離れて、その選択の実相が見えてくるのである』


おお、これは毎日してるぞw
ちょっと嬉しい^^

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